メービス41
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ススメ!1.Wi-Fiとは3.アクセスポイントとはネットワーク環境の基礎2.ルーターとは4.HUBとはあらゆる機器がネットワークに接続されて、情報をやり取りできるような時代になりました。現代ではインターネットは重要なインフラの1つとして欠かせません。医療業界でもそれは例に漏れず、日々利用する医療機器やサービスツールを動かすために、必要不可欠なものになっています。しかしネットワークやITの世界は、複雑化すると混乱してしまうことから、そもそも苦手意識がある方も多いのではないでしょうか。この記事では、ネットワーク環境の基礎と院内ネットワークについて解説します。日々の業務の中で、ネットワークのトラブルに遭われた経験はないでしょうか。 「予約システムが使えなくなり、チェックする場所がわからない」 「患者様向けのWi-Fiは使えるのに電子カルテが開けない」 などの院内ネットワークトラブルはありがちです。こういったトラブルは、いったい何が原因なのでしょうか? これは、院内ネットワーク環境の複雑化が原因で起こっている可能性があります。その原因を理解するために、まず基礎知識としてこれらのネットワークで使用する言葉や機器について解説します。ぜひ参考にしてみてください。12Wi-Fi(ワイファイ)とは、ネットワーク対応端末(パソコンやプリンターなど)を無線で通信し、お互いが接続できる方式(規格)の名称です。Wi-Fiのおかげで、これまではケーブルがないと届かなかった場所でも、インターネットを利用できるようになりました。Wi-Fiがあると、事務所で使用していたパソコンをインターネットに繋いだまま、隣の部屋に移動して使用できます。また、院内などでその場にいる複数人がスマホやタブレットなどの端末を簡単につなぎ、同時接続できます。アクセスポイントとは、Wi-Fiの電波を送受信している機器であり、無線でタブレット、ノートパソコンといった複数の無線LAN機能付きの端末を事務所内のLANに接続するための橋渡し役の機器です。アクセスポイントには識別するための文字列である「SSID」が割り当てられており、接続したい「SSID」を選択して暗号キーを入力するとWi-Fiに接続できます。2.でご紹介した「無線LANルーター」がアクセスポイントの役割を担う場合もありますが、有線LANルーターを使用している場合には、アクセスポイントを利用し無線LAN化できるようになりました。ルーターとは、異なるネットワークの間をつなげる役割の機器です。ルーターは、外部のインターネット(WAN)と事務所のLANとを仲介してくれるもので、外部からきたインターネット回線を、室内などでインターネットを使用できる状態に変換してくれます。一般的に事務所などで使用されているものは「無線LANルーター」と「有線LANルーター」があります。無線LANルーターは、外部から来たインターネット回線を無線(Wi-Fi)で使用できるようにする機器です。有線LANルーターは、外部からきたインターネット回線を有線で機器につなぐもので、確実にインターネット回線につないでおく必要がある機器(例:MRIなど)に利用されるものです。ルーターは、スムーズな通信を行うために不可欠なものといえるでしょう。HUB(ハブ)とは、複数のコンピュータをネットワークに接続する際に使用するための機器です。HUBにはネットワークに接続するための穴(ポート)が複数備わっており、それらを接続してHUBを介し、すべてのコンピュータがネットワークに接続できます。複数のコンピュータをHUBが中央に集められるため、このような名称になりました。ニュースなどで「ハブ空港」と耳にしますが、この言葉には「旅客機の乗換えを行うための地域の拠点となる空港」といった意味があり中継所を意味しているのは知られていることでしょう。クリニック様のネットワーク環境の構築の

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