レトレ43
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 まずは服薬カレンダーです。これはお薬の管理として、局内の見えるところに掛けておくだけでも、患者様からのお問い合わせが増えます。また、患者様毎にお薬などをまとめたケースを作っておくと、緊急時にすぐに持ち出せるため便利です。 効率的に在宅調剤を実施するには、持っていくものをすぐに持ち出せる状態にしておくなどの事前準備が重要です。 在宅をやられていない方は、地域包括支援センターや近所のケアマネージャー様のいる事務所へ挨拶に行き、自局の得意分野をPRすることが重要です。在宅薬局を決めるのはケアマネージャー様と患者様ご家族のため、「ご自宅から近所で24時間電話相談できますよ」という会話から始まります。 待っていても患者様は来ません。最初の一歩を踏み出すことが重要です。地域包括支援センターのイベントや地域のイベント情報などの掲示に協力するなど、地域の方とのコミュニケーションをとるようにしていきましょう。 地域包括ケアシステムは患者様を地域全体で支えることを目的にできています。その中で薬剤師は、「その人がその人らしく寿命を全うするためにお薬でお手伝いする気持ちが大切」と考えています。 患者様の本当の生活に合わせた薬物療法を提案できるのは薬剤師しかいないのです。そのため、患者様の生活を在宅医へ情報共有し最善のお薬の出し方を相談することが私たちの役目です。 千葉県船橋市にあるうさぎ薬局様。薬剤師様1名、受付様1名の2名体制で住宅地にある面薬局として多くの医療機関様の処方箋を受け付けています。また、地域支援体制加算Ⅰ算定薬局として地域の薬局様、地域包括支援センター様と連携し、20〜25名の在宅患者様に対応しています。今回、在宅調剤を実施する一日の業務の流れと、在宅調剤の始め方について伺いました。一日の業務の流れを教えてください午前中に在宅医の診察。その間は外来に対応。お昼に処方箋がFAXで送られてくるため、調剤・監査を行い訪問。午後の外来対応。午後の診察分は、夕方に処方箋が送られてくるため、準備を行い翌日に訪問。すか?また、その理由を教えてください。要なこととは?)また、在宅を行う際の注意点は?――在宅の実施にあたり、あると便利なグッズは何で――在宅を始めるには?(ご依頼をいただくために必−在宅を始めるにはどんな準備をすれば良い? −在宅調剤の始め方12▲ 局内の見えるところに掛けた服薬カレンダー。▲ 患者様毎にお薬などをまとめたケース。17:0015:0012:009:00取材協力千葉県船橋市 うさぎ薬局様在宅調剤に取り組んでいる薬局様をご紹介

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