Doctor'sライフ 12
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1995年に設立した日系のクリニック様です。設立当初は日本人駐在員を対象とした健康2019年に設立し実習生(技能実習生及び特定技能実習生)や留学生の教育、訓練、日本への*1 世界で最も厳しい基準を持つ国際的医療施設評価機関であり、患者の安全性が担保されているか、質の  高い医療が提供されているか等を評価する認証です。シロアム病院グループは、ジャカルタエリアに15か所、それ以外の地域・島で26か所の病院、25のクリニックを運営しているインドネシア最大手の民間総合病院です。2007年にはインドネシアで初の*1 JCI(Joint Commission International)認証を受けています。その中で、シロアム スマンギ病院はジャカルタの中心部スマンギ地区にあるインドネシア最大の私立病院がんセンターであり、2011年に開設した36階建ての超高層病院です。インドネシアのがん治療を牽引する教育研修医療機関でもあり、全国の病院や診療所から紹介を受けるがんセンターとして、早期発見、外科腫瘍学、化学療法、放射線治療を提供しています。病院内は保険診療を受ける一般患者と富裕層の自払い受診者で入り口・フロアを分け、スタンダードな個室は1泊2.5万円、スイートルームは1泊5万円程です。屋上にはヘリポートが設置され救急患者の受け入れ対応を行い、救急車は3台所有しています。また、スタッフ・院内の雰囲気がとても明るく、患者にとって安心して病気に向き合える環境作りを行っています。乳がん患者の悩みを伺い、その方に合った医師の紹介を行うなど患者のメンタルケアにも力を入れています。診断を主な事業としてきましたが、現在は日系企業を中心にインドネシア人従業員向けの健康診断にも注力しています。日本語の話せるスタッフ(日本人を含む)・医師が勤務し、院内のサイン・掲示物も日本語が併記されている為、日本人患者も安心して来院いただけます。また、出張健診サービスやオンサイトクリニック(地方や周辺に医療機関がない工場・企業内にクリニックを設け、医師、医療器具等の手配を行う)の業務も行っています。集患は企業健診を契約している企業からの紹介や、WEBによる集患を実施。ホームページからの予約問い合わせは多い状況です。インドネシアではオンライン診療に対応可能な医療機関が増えてきています。薬は専用ウェブサイトより購入ができ、オンライン決済、バイク便での配送というサービスの利用が増え、完全オンラインにて完結ができます。また、医学部を設置する大学の数は年々増加しており、一般医の数は増えている一方で専門医の数が依然として不足していることが、インドネシア医療における課題の一つとなっています。送り出しを行っている機関です。日本語だけでなく日本文化・生活の教育も行っており、自立性や規律を身につけた人材を送り出しています。当機関では年間200人を送り出し、これまでの総数は700名に上ります。その内、特定技能実習生は7割、技能実習生は3割です。日本人講師や看護師・ヘルパーの資格所有者が在籍し、入学者のサポートを行っています。就職先は8割の方が介護の仕事に就き、残り2割は建築・ホテル業などに就職します。最近は看護師のアシスタントとしての就職も増えてきています。半年程度の学校生活で語学・医療関連知識・日本文化を学んでいます。入学1ヶ月目では日本語の読み書きを行い、日本語でのコミュニケーションを実施。6ヵ月目ではベッドから車椅子へ患者を移す移乗介助のトレーニングを実施しています。この秋、日本で登録支援機関及び日本事務所を設立予定です。MRCCC Siloam Hospitals Semanggi様(シロアム スマンギ病院様)共愛メディカルサービス様ハデタマ教育訓練機関様9インドネシア ジャカルタの医療施設・教育施設紹介注目の医療・教育機関の取り組み

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