Doctor'sライフ 11
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 命を預かる仕事に携わっている医療現場は常に気を張り続けています。体力的な負担もありますが、患者や患者の家族、職場のスタッフとの人間関係、そしてタスクの多さによる業務負担などストレスを抱えやすい環境です。多くの患者と向き合うために心と身体の健康を保つことが必要です。リフレッシュする習慣を身につけることは心の余裕にもつながるでしょう。目の前の患者だけではなく、自身の健康にも目を向けることが大切です。 リフレッシュしたいと考えているときには思い切って外に出てみましょう。外出すると身体を動かすシーンが自然と増えるため気分転換になります。身体を動かすといっても激しい運動にこだわる必要はありません。「楽しいな」「気持ちが良いな」という程度の運動でも、十分リフレッシュできます。体力を温存させるために休日は家に引きこもるのもひとつの方法です。しかし青々とした木々が生い茂り自然の生命力を感じられる夏は、少しだけ足を延ばして自然の中でキャンプやハイキングを楽しんでみるのはいかがでしょうか。ストレスを抱えやすい医療現場キャンプやハイキングはストレスケアにおすすめ体を動かせる夏に楽しめる「休みの日でもつい仕事のことを考えてしまう…」そんな時は、運動してみましょう。特におすすめなのが、自身の体力に合わせてペースや距離を調節できるハイキング。体への負担が少ないため、スタミナに自信が無い人でも気軽に楽しめます。体を動かすことで得られるメリットは心のリフレッシュだけではありません。軽い運動は幸せホルモンと呼ばれている「セロトニン」を分泌します。このセロトニンが分泌されることでポジティブになれたり心が穏やかになったりと、さまざまな効果が期待できるのです。セロトニンの分泌量が増えると、その分「メラトニン」の分泌量も多くなります。メラトニンは睡眠ホルモンとも呼ばれ、分泌量が多いほど質の良い眠りにつきやすくなります。質の良い睡眠は疲労回復にも役立ちます。日々のストレスケアのために習慣化していることはありますか?家でのんびり過ごしていてもリフレッシュできないと悩んでいる人におすすめしたいのが、キャンプやハイキングです。夏のアウトドアの定番となっているアクティビティで気分転換をしませんか。木々に囲まれた遊歩道を歩いていると、心地良いと感じることはありませんか。この感情は気のせいではありません。植物は自分の身を守るために「フィトンチッド」と呼ばれる物質を発しています。空気を浄化する効果があるとされているこの物質は、人に癒しを与えます。気温が高くなるとフィトンチッドの放出量も高まるため、夏のアウトドアではより効果を実感できます。風の音や川のせせらぎ、木や花の香りなど五感を使って自然を堪能しましょう。自然の中に身をおいて食事や就寝するという、いつもとは違った時間を過ごすだけで非日常的な時間を過ごせます。非日常的な時間は気分転換ができるだけではなく、開放感も得られるでしょう。自然の開放感に身を委ねてみると、普段は口にしないことも、話しやすくなるかもしれません。その心の内を口にすることもストレスケアにつながります。心許せる家族や仲間と共にいつもとは違った会話を楽しむことで、コミュニケーションもより豊かなものになります。自然や星空、焚き火を眺めながら他愛もない会話を満喫するのもおすすめです。14 時間を過ごせるおすすめする6つの理由森林浴でリラックス非 日常的なキャンプやハイキング

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