Doctor'sライフ 10
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 おいこっとは、「日本のこころのふる里」をイメージしたローカル線として運行する、田舎へ里帰りしているような気分を味わえる列車です。外装は赤と白のコントラストが目を引き、かやぶき屋根やふすまをイメージしたデザインがレトロな雰囲気をかもし出しています。また、長野県出身の高野辰之が作詞した唱歌「故郷」に登場する兎や山、川などがアイコンとなってかわいらしさを添えています。 車内は古民家をイメージし、座席も座布団を思い出させる柄で、ロールスクリーンには障子のデザインを施しました。「おいこっとあてんだんと」と呼ばれるもんぺ姿のアテンダントも乗車しており、沿線の案内や記念撮影の手伝いなど、旅を快適にしてくれます。 飯山線は長野の山間部を通る路線で、車窓からは田んぼや畑、山々などの田舎の風景が楽しめ、まるで子どものころにタイムスリップして、遊んだ風景がよみがえるようです。地域の企業などが協力し、踊りや語りなど懐かしい日本の良さを感じるイベントで長野の魅力も発信しています。事前に予約しておけば車内で郷土料理のお弁当も楽しめるので、田舎の風景を見ながら山の幸を堪能するのも良いでしょう。沿線には野沢温泉、馬曲温泉もあり、途中下車して温泉に入るのもおすすめです。 おいこっとでは電車の中なのにどこか懐かしい、ふるさとに帰ったような穏やかな時間を体験できるでしょう。 岡山駅から4方面への運行をしているラ・マル・ド・ボァは車内で旅をイメージしたアートに触れられます。外装は白を基調とし、旅をイメージさせるカバンのイラストが印象的です。 内装はフローリングの床やアート作品を飾ったインテリアを施し、書斎の中にいるような雰囲気で、オリジナルBGMにより落ち着いたくつろげる空間を提供しています。窓向きに設置されたカウンター席も各車両に常設し、景色をじっくり楽しみながらの運行も癒しの時間となるでしょう。 4方面の行先別に違った特色があり、伊部や琴平では備前焼や金刀比羅宮などの歴史を感じる体験を、宇野では現代アートに触れられ、尾道では尾道水道を臨みながらサイクリングなど、どの方面に向かうか迷ってしまうほど魅力的です。また車内販売カウンターが常設されており、地域の特産品とコラボした商品も購入可能です。 また、自転車を積み込めるスペースがあり、事前に申し込みをしておけば自転車も積み込みできます。下車先でのんびりサイクリングをしながら観光地を巡りたい方にも快適な旅となるでしょう。岡山・岡山〜宇野、岡山〜三原、岡山〜日生、岡山〜琴平現代人は日々の忙しさに追われがちです。生活することばかりに意識がいってしまい、充実した時間、穏やかな時間を忘れてはいませんか?そこでゆったりとした時間を過ごせる鉄道を利用した旅行をご紹介します。忙しい日々の生活を忘れられるひとときを過ごしてみませんか?8非日常を味わうほっと一息つける鉄道旅行のすすめおいこっと 長野・十日町〜長野ラ・マル・ド・ボァ

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