日本独自のクラフトジンクラフトジンの楽しみ方作り手の想いが込められたクラフトジンを楽しもうするのが特徴です。植物だけではなく海や砂漠などからも要素を取り入れ、海水や海藻など他の地域では使われないボタニカルも使用しています。 日本で作られるクラフトジンは日本ならではの素材が使われており、日本らしい風味を味わえるのが特徴です。日本でのクラフトジンの始まりは2016年とまだ歴史は浅いですが、日本産は世界でも評価が高く、ジャパニーズクラフトジンと呼ばれ人気を集めています。これは、日本ならではの和のボタニカルを使用している点が大きな理由です。 たとえば、山椒や生姜などの香辛料でスパイシーさも出しつつ、ゆずなどの和柑橘で上品さをくわえて、日本らしい上品さと繊細な味わいが楽しめます。他にも桜の花や葉、煎茶などは世界でも日本のイメージとして定着しており、日本の個性を表現できるものとして大きな特徴となっています。 また、製造にも他の地域との違いがあり、蒸留器の形状や蒸留方法、熟成なども工夫し、日本独自の製法を確立してきました。日本だけの工夫がされているからこそ、ボタニカルの良さがいかされ、世界中で人気を集めているといえるでしょう。 初めてクラフトジンを手に取る方にとっては、あまりの種類の多さにどれが良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。選び方のコツや飲み方からクラフトジンならではの楽しみ方をご紹介します。◆好みのクラフトジンを見つける まず、定番の選び方として使用するボタニカルから選んでみましょう。レモンが好きな方はレモンが使用されているもの、スパイシーな風味が好みであればスパイスが多く使用されているものなど、好きな香り、好きな風味を原材料から選んでみると好みのものが見つかりやすくなります。好みがわからない方は、クセの少ない柑橘系から挑戦してみると、初めてでも抵抗なく飲めます。 また、産地で選ぶのも良いでしょう。好きな地域、行ったことのある地域から選ぶのも面白い発見があるかもしれません。初めて選ぶのに失敗したくないという方は、なじみのある日本産、伝統的なオランダ産から挑戦するのもおすすめです。 そして、ボトルのデザインからインスピレーションを受けて選ぶのも選び方のひとつ。クラフトジンは作り手の想いがこもったものだからこそ、ボトルのデザインにも特徴的なものが多くあります。色が美しい、ボトルの形が好みなどで選ぶと、ボトル自体を飾る楽しみもあるでしょう。◆クラフトジンをじっくり味わう ジンは一般的にはカクテルベースとして使用されることが多く、カクテル以外で飲んだ経験がない方も多いのではないでしょうか?クラフトジンは作り手のこだわりが詰まった個性的なものが多いため、まずはストレートで個性的なボタニカルの風味をそのまま感じましょう。自分はスパイシーなものが好みだ、もっとフルーティーさを感じたいといった感想から、自分に合っているかどうかを再確認でき、次は違うものを選んでみようと追求心が沸いてきます。ストレートでそのままの味を楽しんだあとは、ロックや水割りで風味の変化を楽しんだり、ライムやベリーなど使用されているボタニカルと同じ素材を加えてみたりするのも、自分でできる新しい楽しみ方です。 普通のジンとはちがい、作り手の想いが込められたクラフトジンはひとつひとつが個性あふれた唯一のジンといえます。自由度の高い枠のなかで作られたクラフトジンの世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。 15
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