ヴィンテージワインの購入と保管方法 ここからは、高品質なヴィンテージワインを購入する方法をお伝えします。購入したあとのワインの保管方法についても併せて紹介するので、参考にしてみてください。ヴィンテージワインを購入する方法 ヴィンテージワインは、ワイナリーや専門店で購入するのがおすすめです。ワインは繊細なため、保管方法が適切でなければ、未開封でも品質が落ちる可能性があります。ワインを専門的に取り扱っているお店であれば、仕入れ先や保管方法、そして販売方法を徹底しています。購入後のヴィンテージワインを保管する方法 購入したヴィンテージワインを保管するときは、直射日光と振動を避けられる場所を選ぶようにしてください。室温は15度程度が理想ですが、6度から20度の範囲であれば香りの劣化や褐変などのリスクを避けられます。また60〜80%ほどの高湿度な環境がワインには向いています。自宅で理想的な環境が作れない場合は、ワインセラーの購入もおすすめです。15世界各地で大当たりが生産されたコルクを開ける際には細心の注意をするビッグヴィンテージの年美味しく頂くには温度も重要2010年以降は安定したヴィンテージが生産され続けている購入して飲むまでの温度管理ここからは、ヴィンテージワインのなかでも評価の高い、グレート・ヴィンテージに該当するワインと比較的新しいワインを紹介します。高品質のワインを選ぶためには、ヴィンテージチャートを参考にするのがおすすめです。終戦直後に生産されたグレートヴィンテージヴィンテージワインを美味しく頂くためには、銘柄選びや保管環境以外にも注意するべき点があります。より美味しく頂くために気を付けるべき4つのポイントを紹介します。購入してもすぐには飲まないこと「ヴィンテージワイン=高品質」とは断言できないものの、希少性が高くて味わい深い銘柄が多く存在します。どんなに高品質なヴィンテージワインでも、購入方法・保管方法・飲み方によっては、その良さが薄れてしまう可能性があります。購入するときは専門店を利用し、温度や湿度の管理に気を付けて、理想的な状態でヴィンテージワインをお楽しみください。第二次世界大戦中は、多くの葡萄畑や醸造所で被害が出ましたが、戦後1945年にはヨーロッパ全体で高品質なブドウが収穫できました。1945年はボルドーやブルゴーニュなど傑出したワインが誕生した年でもあり、メモリアルヴィンテージとして高く評価されています。普通の銘柄はピークを超えている可能性が高いですが、希少性が高く、ヴィンテージワインを嗜む方であれば一度は口にしたいワインでしょう。ヴィンテージワインを購入したときは、すぐに開封せずに最低1週間ほど立てた状態で保管するようにしてください。長期間熟成されたワインほど、澱(おり)と呼ばれる沈殿物が発生します。立てて保管すると澱がボトルの底に落ちるため、ザラつきや渋みを感じずに楽しめます。1990年は、フランス・ドイツ・イタリア・アメリカなど世界各国のワイン産地で高品質なブドウが収穫されました。ワインの歴史を振り返っても類稀な、ビッグヴィンテージとして知られています。生産から30年の月日が経ったタイミングは、最適な飲み頃になっている銘柄が多いのも魅力といえるでしょう。ヴィンテージワインは、長期間かけて熟成されているものが多いため、コルクを開けるときには注意が必要です。力任せに開けようとすると、コルクが崩れてワインボトルの中に落ちてしまいます。ソムリエナイフなどの専用器具を使って、丁寧に抜き取るのがポイントです。ヴィンテージワインは、種類や銘柄ごとに美味しく飲める適切な温度が異なります。白ワインは10〜14度、赤ワインは14〜18度、シャンパンは8〜12度、甘口デザートワインは5〜12度が最適です。熟成期間の長いヴィンテージワインと熟成期間の短い若いワインでも、適切な温度が異なるので、気を付けましょう。技術の進歩に伴い、2010年以降は毎年安定して高品質なワインが生産されています。毎年のように品質の良いワインが出荷されているため、グレート・ヴィンテージのありがたみが薄れつつあるのが現状です。一般的に希少性の高さが付加価値につながるため、直近よりも数年〜10年ほど前に生産されたものを探すと、コストパフォーマンスの良いワインが見つかります。購入したヴィンテージワインの品質を落とさず保管するなら、温度や湿度が安定したワインセラーを活用するのが理想です。ただし、1週間程度で開封する予定であれば、ワインセラーの代わりに冷蔵庫に保管しても問題ありません。おすすめのヴィンテージワインヴィンテージワインを美味しく頂く為に気を付けることまとめ
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