Doctor'sライフ 07
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豪華列車で有名観光地の魅力を味わう低速でコトコトゆっくりめぐる時間を美食とともに北海道・函館福岡・筑豊 9 「函館は行ったことがあるし…」。そんな人にもぜひ体験してほしい、貸切観光列車「ながまれ海峡号」で行く旅路です。1980年代に製造された列車に乗り、通常なら1時間の函館駅~木古内駅間を4時間もかけてゆっくり、のんびり進みます。なお、「ながまれ」は道南の言葉で「ゆっくりして、のんびりして」という意味なのだそうです。 出発と同時に地元の名産グルメでの饗応が始まり、味わいながら車窓から見える津軽海峡の絶景を楽しんでいるうちにさまざまな駅へ停車。その駅、その地元ならではの名産品や文化に触れ、知っていたはずの土地の新たな魅力が見え始めます。車内のテーブルは道南杉の間伐材で作られており、地元の文化やぬくもりが伝わってくるようです。停車駅の人々のあたたかいおもてなしも、ながまれ海峡号に乗らなければ触れる機会がないかもしれません。 貸し切りのため途中で新たな乗客が増えることもなく、スタートから到着までプライベートスペースが確保できるのも心地よい旅程の味わいに。道南の魅力を再発見しながら、のんびりとした時間を過ごせます。 筑豊の自然を美食とともに楽しむのなら、平成筑豊鉄道・ことこと列車は見逃せません。ミシュランシェフが手がけるフレンチを味わいながら、里山の田園風景を満喫しましょう。 「世界一ゆっくり走る列車になりたい。」と銘打つだけあり、時速15~40㎞の速度で筑豊の美しい自然をめぐります。スピーディーな移動に慣れた日々と比べればかなり遅めの速度ですが、だからこその特別な時間を体験できるでしょう。九州百名山として知られる福智山、映画や小説の舞台となった香春岳、銘酒「九州菊」で有名な林龍平酒造を擁する今川と、ことこと列車の風景は時間ごとに変わっていきます。地元の食材を使った食事とともに筑豊の景色を満喫できる空間は、この場にしかない稀有なものです。 途中駅の田川伊田駅ではマルシェもあり、ちょっとしたお土産を買いたいときにはぜひ覗きたくなるところです。地元ならではの名産品を見つければ、旅の満足度がさらに深まることでしょう。子供用のメニューも用意されているため、ファミリーでも充実した時間が過ごせます。※写真は全てイメージです ※ご利用の際には事前に最新の情報をご確認ください飛行機や新幹線の旅も楽しいものですが、鉄道でゆったりと自分だけの時間、大切な人とだけの時間を過ごす旅も素晴らしい癒しとかけがえのない思い出です。車窓から眺める景色、鉄道ならではの旅情、各地の魅力をじっくりと味わってみてください。鉄道の旅で過ごす自分だけの贅沢な夏の時間

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