Doctor'sライフ 06
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3.専任条項の有無4.医療機関M&A支援経験の有無 .  「レーマン方式」という計算方式が使われます。レーマン方式は、取引金額や移動資産に対して一定の割合を乗じて算出されます。また、最低報酬額が各社決まっています。M&A仲介会社によってはレーマン方式を採用していない場合もありますので、ホームページもしくは電話などであらかじめ問い合わせすると良いでしょう。参考各社の報酬例 このように各社報酬の定めが異なるため、仲介会社を選ぶ際には、「成功報酬の手数料はいくらなのか」「着手金や中間金はかかるのか」について確認し、比較検討することをお勧めします。 次に、成功報酬のレーマン方式の留意点として、算定根拠が「移動した資産の金額」なのか「譲渡対価」なのかも各社によって異なるので注意が必要です。多くの案件において「移動資産」に料率を掛ける設定にしている企業の方が、手数料が高くなります。この点も含め、手数料の算出は複雑なため、成功報酬についてコンサルタントに「成約したらいくら払うのか」と具体的な金額で確認しておくと良いでしょう。 M&A仲介会社で、他の仲介会社と契約をしてはいけないことを定めた条項が入っている場合があります。そうすると、1~2年間、他の仲介会社とは契約が出来なくなります。この専任条項がない場合は何社と契約して相手探しをしても問題ありません。つまり、着手金がかからずに、専任条項がない仲介会社とであれば、同時に相手探しをしてもらっても問題無いと言えます。 次に、医療機関M&Aの支援経験があるかは非常に重要な確認点となります。特に以下の点では注意が必要です。①スキーム構築 株式会社と医療法人では法人の経営権を移行させるためのスキームが異なります。医療法人のスキームを理解しているコンサルタントが支援をする必要があります。②行政手続き 医療機関や医療法人特有の行政手続きを理解していないと、M&Aにおけるスケジュール作成が困難になります。都道府県、保健所、厚生局、支払い基金などの手続きの事業承継を検討監修 株式会社GCFACTORY流れを理解していることが必要です。③譲渡対価の算出 譲渡対価を決める際に、株式会社や他の業種の算定式や相場で計算してしまうと実態と離れた価格設定になってしまい、継承してくれる買い手が決まらなかったり、安くなり過ぎてしまい損をしてしまうという事態が起きます。 本記事では、診療所のM&A仲介会社の選び方をご説明しました。シンリョウでは事業承継をご相談できる医療機関様専門コンサルタント会社のご紹介が可能です。安心してご相談いただけるようお取次ぎいたします。移動資産対価に対して、以下の料率対価金額が金10億円超える部分、料率3%対価金額が金5億円超え10億円以下の部分、料率4%対価金額が金1億円超え5億円以下の部分、料率5%対価金額が金1億円以下の場合、料率10%移動資産対価に対して、以下の料率対価金額が金10億円超える部分、料率3%対価金額が金5億円超え10億円以下の部分、料率4%対価金額が金1億円超え5億円以下の部分、料率5%対価金額が金1億円以下の場合、料率10%移動資産対価に対して、以下の料率対価金額が金10億円超える部分、料率3%対価金額が金5億円超え10億円以下の部分、料率4%対価金額が金1億円超え5億円以下の部分、料率5%対価金額が金1億円以下の場合、料率10%譲渡対価に対して、以下の料率対価金額が金10億円超える部分、料率3%対価金額が金5億円超え10億円以下の部分、料率4%対価金額が金1億円超え5億円以下の部分、料率5%対価金額が金1億円以下の場合、料率10%13手付金基本合意時A社0円20万円B社0円200万円C社0円500万円D社0円0円独立希望者様を後継者候補としてご紹介相 談専門コンサルタント譲渡案件を独立・開業の相談ご紹介譲渡契約締結時最低報酬独占契約の縛り500万円800万円2,000万円500万円お問い合わせフォーム▶診療所経営者様独立・開業希望者無し有り有り無し

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