■ ■ ● モルト・ウイスキー● グレーン・ウイスキー● ブレンデッド・ウイスキー● その他● ジャパニーズ・ウイスキー● アメリカン・ウイスキー● カナディアン・ウイスキー● スコッチ・ウイスキー● アイリッシュ・ウイスキーウイスキーとはどのようなお酒?ウイスキーの種類と特徴 ウイスキーは、「蒸溜」という工程を経て造られる「蒸溜酒」の一種です。お酒を造るのに使われる原料は麦芽やトウモロコシなどの穀類。糖化・発酵させたのちに蒸溜し、木製の樽に詰めて熟成させればウイスキーの完成です。熟成期間は短くても3年ほど。長いものになると10年以上に及ぶものもあり、手間と時間がかかる贅沢なお酒と言えるでしょう。また、ウイスキーはワインや日本酒と比べてアルコール度数が高く一般的には40~43度ほどあります。原料や熟成期間によって、味わいや香りが大きく変化していきます。 ウイスキーは主に、「原料」と「産地」によって分類されます。それぞれの特徴をチェックしてみましょう。ウイスキーの原材料別種類 ウイスキーの種類を原材料別に見ていきましょう。 大麦麦芽だけを原料にして造られるのが、モルト・ウイスキーです。また、シングル・モルトウイスキーとは、単一蒸溜所で造られるモルト・ウイスキーのことをいいます。蒸留所毎で異なる味わいが楽しめます。 主原料に穀物類を使い、大麦麦芽を糖化酵素として加えて造られるウイスキーです。主原料に使われるのは、トウモロコシやライ麦、小麦など。軽くすっきりとした味わいで、飲みやすいのが特徴です。 モルトとグレーンの原酒を混ぜ合わせて作るのが、ブレンデッド・ウイスキーです。味わいが異なる複数のウイスキーを混ぜ、まったく新しい風味を生み出すため、それぞれの個性を引き立てあいます。飲みやすさの中にもブレンデッドならではの複雑な味わいが感じられ、その奥深さを楽しめるでしょう。 ライ麦を中心に造られるライ・ウイスキーや、トウモロコシを主原料に造られるコーン・ウイスキーなどが含まれます。ライ・ウイスキーはほのかな苦みとスパイシーさが、コーン・ウイスキーはほのかな甘みが特徴的です。ウイスキーの産地別種類 続いては、世界的に有名な「世界5大ウイスキー」について紹介いたします。具体的な種類は以下のとおりです。 日本国内で生産されるジャパニーズ・ウイスキーは、大麦や小麦を原料に造られています。口当たりと香りが柔らかく、飲みやすいのが特徴です。まろやかな味わいは、スコッチ・ウイスキーと似た雰囲気を持ちます。近年、世界的に好評を博しているジャパニーズ・ウイスキーは、国内でも入手困難と言われる銘柄が複数あります。 アメリカで生産されるウイスキーで、法律によって原料や製法が厳格に定められています。原料は単一ではなく、トウモロコシやライ麦など穀類が混合されています。トウモロコシが原料に含まれるウイスキーは、甘い口当たりが特徴的です。 カナダ国内で、3年以上熟成させて造られるのがカナディアン・ウイスキーです。特徴としては、5大ウイスキーのうち、カナディアン・ウイスキーのみ、制限の範囲内でカナダ産以外のお酒を添加して良いとされています。香りに影響を与えるワインなどウイスキー以外の酒を添加することも可能です。カナディアン・ウイスキーはブレンデッドが主流で5大ウイスキーの中で最もマイルドな味わいです。 イギリスのスコットランド地方で造られるのがスコッチ・ウイスキーです。世界で生産量が最も多いウイスキーと言われています。麦芽を乾燥させるときに使用する泥炭、ピート臭が特徴的です。癖の強いスモーキーな香りに魅了される人も多く、長く愛されているウイスキーです。 ウイスキー発祥の地とも言われるアイルランド産のウイスキーです。モルト、グレーン、ブレンデッドの他にもう1つ、アイリッシュ・ウイスキーにしか存在しない、ポットスチルがあります。アイリッシュ・ウイスキーは、雑味や癖が少なく、ウイスキーに慣れていない人でも飲みやすいでしょう。美しい琥珀の色合いと、奥深く豊かな香りが印象的なウイスキー。「大人のお酒」というイメージが強いですが、具体的にどのような特徴があるのでしょうか。ウイスキーのおいしい飲み方とともに解説します。世界中で多くのファンを獲得しているウイスキーの世界に、足を踏み入れてみてください。14ウイスキーはどんなお酒?種類・飲み方・選び方を解説
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