Doctor'sライフ 05
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 M&A(第三者承継)なら 院長・スタッフ・患者様・地域に メリットがある 診療所の廃業は やむを得ない場合の最後の手段を検討してみてください。 M&Aとは、親族やスタッフ以外の第三者を後継者とし、診療所を売却する手続きのことです。売り手・買い手双方の希望をすり合わせ、お互いに納得して初めて、M&Aが成立します。M&Aを選ぶことは、医師やその家族にはもちろん、スタッフや患者様、地域にも大きなメリットをもたらします。 院長にとっての M&Aで売却するメリット●廃業コストを負担しなくてすむ。●廃業にまつわる複雑な手続きをしなくてすむ。●売却益を得ることができ、勇退後の生活に ゆとりが生まれる。●家族が承継を希望していない場合、喧嘩や 摩擦がなくなる。●スタッフや患者様のことなど、心配事が少 なくてすむ。 廃業コストがかからないことに加え、M&Aでは、売却益を得られることもあります。売却益を受け取ることができれば、勇退後もゆとりを持って生活できるでしょう。M&Aでしっかり売却益を確保するには、下準備や交渉が重要です。診療所のM&Aを専門とするM&A仲介会社に依頼し、M&Aを進めていきましょう。 家族間の摩擦が減ったり、スタッフや患者様の今後を心配しなくてすんだりするのも、M&Aのメリットです。大切な診療所を信頼できる相手に引き継ぎ、穏やかな気持ちで勇退後の生活を送れるでしょう。 スタッフにとっての M&Aのメリット●M&A後も雇用契約は引き継がれるため、 新しく職探しをしなくてすむ。●慣れ親しんだ職場で、自分の経験やスキルを 活かしながら、引き続き患者様対応ができる。 基本的に、M&A後も雇用契約は引き継がれます。スタッフの雇用を守ることができるのも、M&Aのメリットです。廃業する場合、スタッフにいつ廃業を伝えるかというのも難しい問題です。直前に伝えると、余裕を持って次の職場を探すことができず、スタッフに迷惑をかけてしまいます。かといって、早めに伝えすぎると、スタッフがすぐに転職してしまい医院運営に支障をきたすといったことにもなりかねません。M&Aなら、このような悩みもなく、スタッフも慣れ親しんだ職場で仕事を続けられます。 患者様・地域にとっての M&Aのメリット●通い慣れた診療所に引き続き通うことが できる。●信頼する医師からの引き継ぎを受け、安心 して医療を受け続けることができる。●地域医療の質を保つことができる。 勇退を考え始めたものの、長年通院してくれている患者様のことを想うと、なかなか廃業を決心できないという医師も多いでしょう。しかし、無理して診療を続けた結果、突然自分自身が倒れてしまうと、患者様にも迷惑や心配をかけてしまいます。元気なうちにM&Aを決心し、信頼できる医師に診療所を引き継ぐことが、結果的に患者様を守ることにもつながるのです。また、診療所が存続することで、地域の医療提供体制を維持できるのもメリットといえます。 診療所の廃業は、簡単なことではありません。廃業にあたり、多額の廃業コストもかかります。「後継者がいないから廃業するしかない」という考えにとらわれず、広い視野で診療所の出口戦略を検討することが大切です。診療所の出口戦略には、親族内承継・従業員への承継・M&Aという3つの選択肢があります。親族内承継や従業員への承継が難しかったとしても、M&Aなら誰しも検討する余地があります。 大切な診療所を第三者に引き継ぐという決心は、簡単にできるものではありません。M&Aに慎重になる医師が多いのも、当然のことです。「実際に買い手を探してみて、信頼できる相手が見つかった場合のみM&Aをする」という考え方でもいいのです。勇退を考え始めたなら、早めにM&Aに関する情報収集を始め、必要に応じて専門家に相談しましょう。相談する中で、自分の診療所に最もふさわしい出口戦略の形がおのずと見えてくるはずです。 シンリョウではM&Aを相談できる専任コンサルタント会社のご紹介が可能です。診療所M&Aに精通した専門家が誠実に対応させていただきます。 また、廃業時のお客様のお手間と費用を軽減させるサポートメニューもご準備しております。(カルテ保管・処分、内装原状回復、医療機器売却) 最後までシンリョウがお手伝いさせていただきますので、お気軽にご相談ください。お問い合わせフォーム▼13

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