Doctor'sライフ 04
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座って前傾座位立って前傾立位横向きあおむけ姿勢と腰にかかる負担の関係性背骨の仕組み座り方の良い例と悪い例普段は隠れていて見ることはできませんが、実は人間の行動すべてをつかさどると言っても過言ではない『背骨』。緩やかに曲がったS字を描く、この形態になるのにも長い歴史が隠されています。重力がないから、体を支える必要がない状態。わん曲していない、ストレートな背骨四肢の発生で重力に対する骨格が形成されている。内臓をぶら下げるため、背骨は緩やかなアーチを描く狩りをしたり、外敵を視察するために頭がぐいっとあがる。 頚椎のS字部分が完成された上半身前傾で腰を落としながらも歩行が可能 背骨のS字を保ったままの理想の座り方をするには、体に応じた椅子の調整が必要、その上で上記の点に注意して自然なスタイルを追及してください上の図のようなすわり方では、背骨のS字が保てません。背骨のS字が保てないような座り方は、一時的には楽でも、結果体には大きな負担が…14まっすぐ一本通っている背骨は体を支える梁の役目背骨がS字であることは、人間としてのアイデンティティーが確立されたことであるともいえる。人は立っている時が自然な姿なのに比べ、座っている状態の時は、背骨・内臓への負荷がかかりがち。腰痛、背骨のゆがみ、内臓圧迫など、その影響もさまざまな形で表れる。理想は第3腰椎から第5腰椎の間を支えてくれるS字を維持した座り方。一日のほとんどをすごす椅子だからこそ、自然なスタイルを追求したい。2575四足動物・頚椎前わん100二足歩行150140185良い例立位を100として%を示す立っている時が一番自然な姿。悪い例長時間の座り過ぎは悪影響正しい座り方で腰痛予防を

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