1エチオピア2ケニア3タンザニアアフリカアジア・太平洋コーヒー発祥の地はストロングでインパクト大芳醇な香りと華やかな風味4ハワイ5インドネシア6中国 諸説ありますが、一説ではアフリカをコーヒー発祥の地とするものがあります。エチオピアの草原で山羊が食べていた赤い実に魅せられた人々が口にするようになり、やがてコーヒーとして愛されるようになったのだとか。アフリカのコーヒーはエチオピア産、ケニア産、タンザニア産が有名です。 エチオピア産はコーヒー豆を乾燥させる「ナチュラル精製」と果肉を取り除いてから洗浄・乾燥させる「ウォッシュド精製」で作られています。ナチュラル精製は華やかで甘めの香りが特徴です。ウォッシュド精製はすっきりした味わいがあり、同じ豆でも精製方法でさまざまな表情が楽しめます。 ケニア産は煎り方で表情が変わります。浅煎りは爽やかでフルーティーな味わいになり、人によっては緑茶やハチミツのような風味を感じることも。深煎りはコクと甘みが深く、フルボディで力強さが味わえます。 タンザニア産はフルーツのような甘みのなかにバランスよく酸味が含まれています。味わいはすっきりとしていながら、香りの余韻が長く楽しめる特徴も。ブレンドするよりストレートがよいと言う人もいます。 アフリカのコーヒーは全体的に風味が豊かで強めの味わいでしょう。力強さやインパクトを楽しみたいときにおすすめです。 アジア・太平洋のコーヒーなら、ハワイ、インドネシア、中国などが有名です。どれも強い個性を持った味わいがあり、コーヒー好きなら興味を持って一度は飲んだことがあるのではないでしょうか。 ハワイ産のコーヒーは華やかな風味のなかで広がる芳醇な香り、そこから感じ取れる酸味が特徴ですが、強い癖がなく、飲みやすさが際立ちます。しかし深煎りにすると表情ががらりと変わり、まるでカラメルのような深い甘みを持つ味わいになるのも興味深いですね。 インドネシア産のコーヒーは豊かな香りのなかからほんのりとドライフルーツに似た味わいが感じられます。いっぽう、ジャワのコーヒー豆は独特の香りと苦みが強い特徴があります。同じインドネシア産でも生産エリアによって異なっているのは面白い傾向です。 中国でコーヒーの生産が始まったのは20世紀で、比較的近年ですが、しっかりとした個性を確立させています。デリケートで爽やかな味わい、ナッツのような香りが飲みやすさを誘い、コーヒーが得意ではない人も飲みやすい仕上がりです。10コーヒー好きならそれぞれお気に入りのコーヒー豆があるでしょう。長い間変わらず楽しむ人もいれば、たまには違う味を…と考える人もいますよね。コーヒー豆は原産国でまったく違う味わいや風味があり、それぞれ個性を持っています。地域で驚くほど違う個性を見せるコーヒー豆の楽しみは尽きません。それぞれの原産国でとれるコーヒー豆の特徴をご紹介します。原産国で違うコーヒー豆の味わい各地の個性を楽しむ
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