Doctor'sライフ01
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つは血液の流れが悪くならないようにすること。寝返りをせずに同じ姿勢で眠っていると体重が一点にかかり続けて血流の流れが悪くなります。そうならないように自然と寝返りをしているのです。もうひとつは寝床の中の温度や湿度を整えることです。長時間寝ていると、高くなる寝床の中の温度や湿度を寝返りすることで空気の対流を作り、調整しているのです。マットレスを使う理由 マットレスを使う理由の一つは、良質な睡眠を得ること。そのためには眠っているときにかかるカラダや腰への負担を軽減することが大切です。睡眠中、腰やカラダ全体には大きな圧力(体圧)がかかっています。その体圧を分散することで、カラダへの負担を軽減することができるのです。背筋が伸びた状態で眠ることそれが自然な眠りのカタチでした このことは、立っているときと眠るときの身長差に現れます。立っているときは重力をうけて縮んでいた椎間板が、眠るときには解放され伸びるからです。寝心地のよさには自然な寝返りが必須でした 人は一晩に約20回の寝返りをすることが一般的だと言われています。寝返りは、ただ単に眠りの中で行われている動きではなく、ちゃんとした役割があります。それは、寝心地の良さへとつながる大切な役割。◆寝返りをする理由 寝返りをする理由は、2つあります。ひと 8寝心地のよさは、自然な眠りのカタチから。寝返りのしやすいマットレスとは硬 さ厚 み横 幅柔らかすぎず、硬すぎないマットレスを選びましょう。柔らかすぎるとカラダにフィットしすぎるので沈み込み寝返りが打ちにくくなります。硬すぎると腰、背中、お尻が圧迫され痛みの原因になることがあります。寝返りのしやすいマットレスは10㎝以上の厚みがあり、特に中身にスプリングが使われているものがおすすめです。薄すぎるとカラダをしっかりと支えられない、カラダが床について痛みを感じてしまうなどの影響がでて寝返りがしにくくカラダの負担となります。マットレスの幅も自然な寝返りには重要となります。マットレスの幅が狭いとカラダが無意識で気を使い、寝返りの数が減っていることもあります。寝返りをする際にはだいだい肩幅+40㎝程度の幅が必要といわれています。カラダの大きな人はシングルではなくセミダブルを使用する、夫婦など二人でひとつのマットレスを使用する場合はクイーンサイズのマットレスを選ぶなど無理なく寝返りできることを意識するようにしましょう。

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